東京都の男女平等参画推進拠点である東京ウィメンズプラザの新企画としてスタートしている「トークカフェ」の第2回が9月7日に開催されました。
第2回は働きながら子育てするママたちに参加いただきました。東京都が9月に開設した、働く女性が抱える様々な課題に応える「はたらく女性スクエア」よりキャリアコンサルタントを招き、毎日をイキイキと過ごすための、子育てと仕事の両立について考えました。
「トークカフェ」第2回のファシリテーターを務めたのは、「はたらく女性スクエア」のキャリアコンサルタント4名。参加者と一緒のテーブルに加わり、日頃感じているモヤモヤを共有し、向き合うためのヒントを一緒に考えました。
ファシリテーター登壇の様子
最初はテーブルを囲んだ参加者たちのこれまでの経験やプロフィール、子供のことについてなど自己紹介から始まりました。育業中のママやフルタイム勤務で子育て中のママなど、参加者の環境はさまざまで、感じているモヤモヤもいろいろです。そんな中でも夫婦間のコミュニケーションにまつわる悩みは、「あるある」と誰もが共感する話題のようで、皆さん緊張が一気にほぐれて盛り上がっていました。
最初は少し緊張気味の参加者。自己紹介でお互いの状況を知ることからスタート。
自己紹介、今のモヤモヤを共有してリラックスしたら、次は「いつもの1日のスケジュールを見直してみましょう」とファシリテーターから声がかかりました。
1日のスケジュールを書き出した後には、忙しさからいつも自分が後回しにしていることをワークシートにリストアップ。そしてリストアップしたことをできるようになるためにはどうすれば良いのかを考え、グループ内の参加者で共有しました。
参加者たちの悩みは「仕事も家庭のことも一生懸命やりたいのに、どちらも中途半端…」、「自分の時間が欲しい」、「家族にせめて『ありがとう』と言って欲しい」などなど。テーブルワークの後には、どんな話が出たのかをテーブルごとに発表しました。
例えば「睡眠時間が欲しい」「仕事に集中できない」「習い事の時間が足りない」といった悩みに対しては、別の参加者から「物事に優先順位をつけて効率よく」といった自身の体験に基づくアドバイスが共有されました。
また食事については、「作るのは好きだけど献立を考えるのが面倒」という参加者に対して、他の参加者から「2週間分をまとめて考える給食方式を取っています」という独自の工夫が共有されました。
ファシリテーターから「夜ご飯は昨日作ったものを今日に出し、今日作っているものは明日に出すようにして時間の工夫をしている」というユニークな工夫も紹介され、さらに「子供が2歳の頃から、『寝る時は一人で寝ます!』と夫に宣言した」というエピソードには、会場内が笑いに包まれました。
参加者同士で悩みを聞き合い、アドバイスしあう中で「自分が本当にやりたいことはなんだろう、と考えるきっかけになった」と、改めて自分自身と向き合う機会を得た参加者もいました。
モヤモヤを吐き出すうちに、次第に打ち解け笑顔も見られるようになります。
「私を助けてくれるヒト・モノ・コト」
第2部は自分の周囲や環境を改めて見直すことを通じて、すぐに実践できる仕事と子育ての両立のヒントを、ファシリテーターと一緒に見つけました。
ママ友、会社の上司・同僚といった人間関係だけでなく、家電の活用や行政支援など、こんなコトやモノに助けられているなと思うものを自由に考えて書き出しました。書き出し終えたらグループ内でシェアし、どんなものがあったかをテーブルごとに発表しました。
参加者の反応が大きかったのは「乾燥機付き洗濯機」。「夜予約して朝には乾いた状態になっている、という便利さはみんなに薦めたい」という話に、「すぐに購入を検討します」という参加者が何人もいました。
また一人時間を持つことができ、心にゆとりが生まれるものとしてオススメに上がったのはベビーシッターの活用です。保育士経験を持つベテランシッターは、自分では思いつかないような遊びを提案してくれるという話に興味を示す参加者は多く、また東京都でベビーシッター利用を補助する制度もあることなどが紹介されました。
気になっていてもなかなか手が出せなかった家電のレビューや、これまで考えてみたことがなかった新しい選択肢に、会場も盛り上がりをみせていました。
グループで出し合った話を、参加者全員に共有します。
最後に、ファシリテーターからは、初対面同士にもかかわらず積極的に意見交換していただいたことで楽しい時間となった、と参加者への感謝が述べられました。
また、女性の働き方や女性の基盤づくり、キャリアアップ等を後押しする施設として9月11日にオープンした「はたらく女性スクエア」について、所長から施設紹介があり、「キャリアアップや育児との両立等に関する相談窓口としてぜひ利用して欲しい」としてプログラムは終了となりました。
「はたらく女性スクエア」サイト
(https://www.joseisquare.metro.tokyo.lg.jp/)
ファシリテーターより「具体的な解決策が見つからなくても、誰かに話を聞いてもらうことって大事」。
プログラムの終了後には、まだ話し足りないという参加者との個別相談が行われました。
そのままテーブルに残り、ファシリテーターと話し込む参加者や参加者同士で連絡先を交換しているテーブルもあり、同じような悩みを抱えたママたちが互いの環境を理解し、一緒に解決方法を考えるなかで、新たな交流の輪が広がっていることが感じられました。
終了後のアンケートでは、全員が「とても役に立った」「役に立った」のいずれかを回答し、参加者満足度がとても高かったことがうかがえます。
また「自分が持っている悩みを、他の人も同じように持っていることで安心した」「皆、『自分らしく』とは何かと思いながら頑張ってるんだなと思って安心した」との回答が複数あり、悩んでいたのが自分だけではなかったと知れただけでも、心が軽くなったようです。
さらに「モヤモヤを話してすっきりした」「同じ状況のママさんとお話しできて、エネルギーをもらうことができた」などの回答からは、自分の悩みを共有できたことがストレス解消につながったことが感じられました。
皆さん、ご参加、ありがとうございました。
東京ウィメンズプラザトークカフェ事務局
〒105-0013 東京都港区浜松町1-8-6 FK ビル2F
TEL:03-5422-1146 (平日10 時00分~ 17 時00分)
E-mail: twp-talkcafe@ohwada-gumi.co.jp
※本事業の事務局は、東京都から株式会社おおわだぐみに運営を委託しております。
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