東京ウィメンズプラザ
東京ウィメンズプラザトークカフェ

パートナーと生活している中で感じる悩みは数知れず…
あなたがモヤモヤしていることは、みんなだってモヤモヤしていること。
みんなで集まって一緒に話してみよう! きっと新しい気づきがあるはず!

第4回トークカフェ

【開催日時】
 2024年12月8日(日)13:00〜15:00 (15:00〜16:00 個別相談会)

東京都の男女平等参画推進拠点である東京ウィメンズプラザ「トークカフェ」の第4回が12月8日に開催されました。今回はパートナーとのコミュニケーションにまつわる悩みやモヤモヤを抱える女性たちにご参加いただき、協力団体には「10年後にもただいまと帰りたくなる家庭」で溢れた社会の実現を目指し、家族の関係と環境を整えるサポートを行う「NPO法人tadaima!」をお迎えしました。代表理事の三木智有さんをはじめとして4名のファシリテーターと一緒に、パートナーに感じるイライラやなんとなく感じるモヤモヤ感をおしゃべりで吐き出し、我が家を居心地の良い場所にするためのコミュニケーションのコツについて学びました。

今回の「トークカフェ」は、自分が何となく感じているモヤモヤを言語化して考えてみることからスタートしました。
テーブルでのおしゃべりを始める前に、ファシリテーターたちの自己紹介が行われました。NPO法人tadaima!代表理事である三木さんの妻であり、ビジネスパートナーの堀江由香里さん。10歳の双子の子どもを持ち、夫婦関係のあり方を広める夫婦関係学ラジオパーソナリティの鶴田敦彦さん。藤川理絵さんは、情報サービス企業でキャリアを積み、その後出産。現在はファミリーキャリアコンサルタントとして活動する一児のお母さんです。
そして参加者に対し、「一緒に暮らしているパートナーや子どもらと、共通の思いを持ちながら、一緒に家族を作っていくことはとても大事なこと。一度言葉にしてみて、家族のビジョンを考えるきっかけにしてほしい」と語りかけるのがNPO法人tadaima!代表の三木さん。
各々が家庭内でのモヤモヤを経験し、家族の大切さを実感している人たちです。

写真左から堀江由香里さん。鶴田敦彦さん、藤川理絵さん。

ファシリテーターの自己紹介が済んだら、各テーブルでのグループトークの時間。ファシリテーターが加わり、おしゃべりが始まりました。
日頃のモヤモヤを書き出せるようにと、テーブルに置かれた模造紙には「夫との家事分担の割合」「ゴミを捨てない夫」「片付けさせる伝え方」「永遠の中二病」など、次々とモヤモヤが書き込まれ、参加者同士が大きく頷きながら共感し合っている様子が見られました。

「モヤモヤを吐き出していると、パートナーへのむかつく気持ちがだんだんと湧き上がってきませんか」と、そんな様子を見ていた三木さんからひと言。そして「大事なことは対立構造を作らないこと」とアドバイスします。「夫婦の議論は論破したら負け、パートナーとは敵ではなく味方ということを大前提にしましょう」という言葉に、参加者の皆さんは大きな気づきを得た様子でした。
第1部の締めくくりとして、「パートナーと2人で手を取り合って解決していくという関係性を意識しながら、対話を埋めていくことが大事。相手を負かしたいという気持ちが湧き上がってきたら、ちょっと深呼吸して立ち止まってみましょう。2人の関係性を維持しようとすることで、進む方向が変わってきます。」と三木さんがまとめました。

ファシリテーターが参加者のモヤモヤを模造紙に書き出していく。「それ、あるある」と参加者同士が共感。

モヤモヤを書き出して終わりにせず、パートナーと話すきっかけを掴むため自分を深掘りするタイム。

参加者同士もリラックスしておしゃべりが弾むようになった後半は、これまでに出されたモヤモヤを材料に家族のビジョンを考えました。
最初にファシリテーターたちが、それぞれ自分の経験を話しました。子どもの夜泣きが大変でイライラしてしまったことをきっかけに、夫婦で話し合うようになったこと。夫婦の恋愛感情について感じているアレコレ、そこから気づいた夫婦の新しい関係を作り出す方法の話などに、参加者みなさん引き込まれていました。
経験談を聞いた後は、参加者が自分のビジョンについて考える時間です。突然、家族のビジョンを作ってと言われても急には難しいもの。三木さんは「書き出したモヤモヤを思い返しながら、皆さんが家庭生活において大切にしたいことが何だったのかを考えてください」とアドバイス。グループトークに戻った参加者の皆さんは、思いついたビジョンのアイデアを模造紙に書き出していました。
「パートナーとの関係は、分かり合えないことが大前提」「夫婦って一番近くにいる他人」と話していた参加者たちでしたが、グループトークの最後には「今日のこの場を新しいスタートにしたい」「分かり合えないことが大前提と考え、その上で対話することが必要」という前向きな意見も多く聞かれました。
ファシリテーターの三木さんは、最後のまとめに「同じ時間を一緒に過ごすことで信頼が生まれる。大事なのは一緒の時間。家事や育児や喧嘩も含め、信頼が積み重なっていく」と話しプログラムが終了しました。

自身のモヤモヤ経験を振り返るファシリテーターの堀江さん。

テーブルの模造紙は参加者が吐き出したモヤモヤでいっぱいに。

今日のことを家に持ち帰って深めてください、と最後を締めくくる三木さん。

プログラムの終了後には、参加者との個別相談が設けられ、多くの参加者がテーブルに残ってファシリテーターと話し込んでいる姿が見られました。
終了後に行ったアンケートでは、「知人や友人とでは、パートナーのことを知っているだけに逆に話しにくい。今日の場は自由に話すことができてスッキリした」と心が軽くなる場だったことや「夫婦として忘れていたことを思い出した」「相手を敵だと思わず、言い負かそうとしないこと」など、気づきの時間を多く提供できる場だったことがうかがえる回答が多くありました。

皆さん、ご参加、ありがとうございました。

お問合せ

東京ウィメンズプラザトークカフェ事務局
〒105-0013 東京都港区浜松町1-8-6 FK ビル2F
TEL:03-5422-1146 (平日10 時00分~ 17 時00分)
E-mail: twp-talkcafe@ohwada-gumi.co.jp
※本事業の事務局は、東京都から株式会社おおわだぐみに運営を委託しております。

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